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永楽通宝の価値・値段を解説!本物・偽物の見分けも紹介します

「永楽通宝の価値はどのくらい?」

「永楽通宝を手に入れたけれど本物なのかな?」

中国明朝で発行された永楽通宝は、日本では室町時代に輸入され、一般的な貨幣として江戸時代初期までまで長年使われてきました。

長期的に使われたことで流通量が多く、比較的手に入れやすい貨幣と言えるでしょう。

しかし、その反面で偽物や粗悪な物も多く出回っていました。

そのため、偽物かどうか、価値が高いものかどうかを見分けにくい貨幣でもあります。

自分が持っている永楽通宝が、どのくらい価値があるのかを把握し、適切な価格で買い取ってもらいましょう。

この記事では、永楽通宝の「種類別の価値」「永楽通宝の見分け方」「買取におすすめな買取業者」をご紹介いたします。

この記事を読んで、お手持ちの永楽通宝の価値がどれくらいなのかを確認してみましょう。

永楽通宝とは

永楽通宝(えいらくつうほう)とは、永楽9年の中国明朝で発行された円形の貨幣です。

現代でいうと、5円玉のように真ん中に穴が空いている形になっております。古銭の中でも代表的な形のため、あまり古銭に詳しくない方でも博物館などで見たことがあるかもしれません。

永楽通宝は、日本では室町時代に日明貿易や倭寇によって大量に輸入され、江戸時代初期まで使われていたほど歴史が長い貨幣になります。

輸入当時の日本は、律令体制の崩壊によって、銭貨鋳造を行う役所や製造技術が陳腐化していました。そのため、中国から銅銭を輸入して日本で使い始めるようになりました。

このタイミングで、日本国内の商業や物資流通が活発化してきたこともあって、貨幣となる永楽通宝は流通しやすかったのです。

しかし、幅広く流通したことで、その分偽物や品質が粗悪なものも出回りやすくなった弊害もありました。これを懸念した幕府は、通貨統一政策の一環として、永楽通宝を使うことが禁止され、流通がストップしました。

永楽通宝と織田信長の関係

永楽通宝の歴史の中で、深い関係があったのが織田信長です。

そのキーとなるのが、織田信長が政策した「楽市・楽座」と「関所の廃止」です。

楽市・楽座は、同業者の組合を廃止して、誰でも商売できるようにした経済政策のことです。

また、楽市・楽座に加えて、安土の町に人を集めるために関所を廃止しました。関所を廃止したことで、人の行き来きが活発になり、より流通が発展しました。

この2点の政策によって、気軽に商売を始めることができるようになったことから、市場が活発化して経済が発展しました。

織田信長の軍資金は市場から入るため、市場が盛り上がれば盛り上がるほど、織田信長の経済力が高まっていく仕組みになっています。

この当時は、永楽通宝が標準貨幣だったため、永楽通宝が織田信長の手元に入ってきました。

そのため、市場の力の象徴とする永楽通宝を、自らの旗印としていたのです。

永楽通宝の種類別の価値・値段はどれくらい?

永楽通宝は、1つの貨幣がずっと使われていたのはなく3種類使われていました。

  1. 銅銭
  2. 銀銭
  3. 金銭

時代によって使う種類が変わっていったわけではなく、全て永楽通宝として同時期に使われていたものになります。

そのため「銅銭は初期に作られたもので、金銭は後期のもの」というわけではありません。

永楽通宝の価値をどこで判断するかというと、永楽通宝が銅なのか銀なのか金なのかという点で判断していきます。

永楽通宝の種類 値段
永楽通宝(銅銭) 10円〜1,000円程度
永楽通宝(銀銭) 30,000円〜300,000円程度
永楽通宝(金銭) 1,000,000円〜

ご想像通り、永楽通宝は金が一番価値が高く、値段も高額になる可能性があります。

逆に、銅の場合はほとんど値が付かないケースが多いでしょう。

ここからは、永楽通宝の種類別の値段と価値についてご紹介いたします。

    永楽通宝(銅銭)の値段・価値

    永楽通宝の種類 永楽通宝(銅銭)
    使用していた時代 1411年〜1608年
    材料
    値段・価値 10円〜1,000円程度

    3種類共通した形ではありますが、全て使用された材料が異なります。

    銅銭はその名の通り、銅で造られた永楽通宝です。

    永楽通宝の銅銭の価値もは、10円〜1,000円程度と非常に安いです。

    流通した初期から、中国で大量に製造された貨幣であり、市場に多く流通されていました。

    そのため、多くの人の手元に渡ったことから、もともとの状態が悪いものが多い傾向にあります。

    ただし、保存状態が良いものや製造時の不具合などで文字や模様が正しく刻まれていない「エラーコイン」と呼ばれるものは価値が高くなる可能性があります。

    もし該当しそうなものがあれば、銅銭だからといって諦めずに、買取査定に出してみるのがおすすめです。

    永楽通宝(銀銭)の値段・価値

    永楽通宝の種類 永楽通宝(銀銭)
    使用していた時代 1411年〜1608年
    材料
    値段 30,000円〜300,000円程度

    銀銭は、銀で造られた永楽通宝です。

    豊臣秀吉が朝鮮や九州、小田原等の出兵に対して、手柄を挙げた褒美として製造した貨幣といわれています。

    永楽通宝の中でも人気があり、値段も30,000円〜300,000円程度と大幅に価値が上がります。

    永楽通宝の銀銭は、銅銭と比較して重さや純度が高いことから、銅よりも価値が高いとされています。

    貨幣を持っていることが権力と富の象徴のため、市場でのやり取りに使う通貨としての価値だけではないことも価値が高くなる要因でしょう。

    製造方法も鋳造と打製の2種類があり、鋳造は現存数が多いですが、打製で造られたものは希少で価値が高い傾向にあります。

    そのほか、銀銭の価値は保存状態だけではなく、刻まれている文字によっても買取価格が変動します。

    例えば「紀州」と「濶字」と書かれた銀銭は、状態によっては300,000円ほどの値段がつく場合もあるでしょう。

    永楽通宝(金銭)の値段・価値

    永楽通宝の種類 永楽通宝(金銭)
    使用していた時代 1411年〜1608年
    材料
    値段 1,000,000円〜

    金銭は、金で造られた永楽通宝です。

    金銭も、銀銭と同様に豊臣秀吉の恩賞用に造られた永楽通宝といわれています。

    現代でも金は高価があるものとして取り扱いされていますが、当時も金は価値が高く、ほとんど市場には出てくることはありません。

    そのため、1,000,000円からの値段になることが予想されるでしょう。特に打製で造られた金銭の場合はさらに価値が期待できます。

    ただし、金の買取相場の影響を受けるため、買取を考えている場合は相場を見極めてから売るのが大切なポイントとなります。複数の買取業者に査定を依頼して慎重に進めましょう。

    また、金銭の永楽通宝は非常に珍しく、価値が高いことから、偽物が多く出回りやすい貨幣です。

    偽物と判断された場合は当然価値は付かないため、注意しましょう。

    永楽通宝の見分け方

    永楽通宝は種類や状態によっては価値が高い貨幣のため、偽物が出回っていることも少なくありません。

    特に、銀銭や金銭など価値がつく永楽通宝は偽物が出回りやすいため注意が必要です。

    永楽通宝が本物か偽物かを見分けるには、大きさや材質、書体の違いが重要になります。ですが、実際はプロの目でも完璧に判別するのが難しいため、自分で本物かどうかを見分けるのは不可能に近いといってよいでしょう。

    本物か偽物かを見分けるのは難しいですが、字体によって価値が高い貨幣かどうかを見分けるポイントをご紹介します。

    書体 特徴
    ノム樂 「樂」の「幺」が「ノ」と「ム」になっている
    「寶」のウ冠の左下が細く短い
    「通」のしんにょうと「用」が重なっている
    「永」の右側の先端が太くなっている
    重足宝 「寶」の「八」がほぼ垂直に下がっている
    曲永 「永」が斜めになっている
    曲永大字 「永」が斜めになっていて文字が大きい
    中正 「寶」のウ冠の右側ににある「尓」の横棒が跳ねている
    流永 「永」の字の右側が波打っている

    また、エラーコインに該当する場合も、価値が上がる可能性があります。

    • 文字が崩れている
    • 穴の位置がずれている
    • 穴が大きい
    • 永楽通宝の一部が欠けている

    永楽通宝の買取を考えている方は、貨幣の材料と書体をチェックしましょう。

    永楽通宝の買取におすすめの業者3選

    永楽通宝の買取におすすめの古銭買取専門店は、以下の3店舗です。

    1. バイセル
    2. 福ちゃん
    3. なんぼや

    永楽通宝は、保存状態はもちろん、大きさや材質、書体によっても価値が大きく異なります。

    前述の通り、永楽通宝を本物か偽物かを見分けるのはプロでも難しく、業者選びに失敗すると正しく鑑定されない可能性があります。

    特に、リサイクルショップや質屋など古銭以外の鑑定も取り扱っている店は、古銭に詳しい人が在籍していないことも少なくありません。

    永楽通宝についての専門知識を持った、古銭買取専門店に買取を依頼するのがおすすめです。

    バイセル

    バイセル

    バイセルはマザーズ上場企業が運営する、古銭の大手買取業者です。

    古銭のプロが在籍しており、買取実績が豊富なのが特徴です、まずは、自分の手元の永楽通宝がどれくらいの価値が付きそうなのか、バイセルで相場を確かめるのもおすすめです。

    貨幣が汚れていたり、くすんでいるなど状態が悪くても買取してくれる可能性があるので、まずは相談してはいかがでしょうか。

    また、バイセルの査定は店頭買取だけでなく、基本的に日本全国で対応しており、出張買取や宅配買取も可能です。時間がなくて店頭に行けない場合や、近くに店舗がない場合でも嬉しいですね。

    バイセルの詳細はこちらから

    福ちゃん

    福ちゃん

    福ちゃんは、キャンセル料や手数料、査定料が発生しないのが特徴です。万が一、査定金額に納得できない場合でもキャンセルできるのは安心ですね。

    古銭1枚からでも査定してもらえるので、家でたまたま見つけたものでも相談できるのは嬉しいポイント。

    また、福ちゃんは、永楽通宝など古銭のプロが在籍しているため、経験豊富な査定士に査定してもらいたい方におすすめです。

    買取はもちろん、自分の資産として持っておきたい場合にも利用してみてはいかがでしょうか。

    福ちゃんの詳細はこちらから

    なんぼや

    なんぼや

    なんぼやは、独自の売却ルートを持つ買取業者です。自社で、国内はもちろん香港など海外でも行われる大規模なオークションも主催しております。そのため、国内だけでなく世界での需要の観点から高価買取が期待できます。

    鑑定眼はもちろん、最新の相場価格を把握して査定しているため、状況を見て買取を検討することも可能です。

    電話やLINEで気軽に相談することができるのもポイントです。買取まではいかなくとも、まずは永楽通宝の査定金額の目安を知りたい方におすすめといえるでしょう。

    なんぼやの詳細はこちらから

    よくある質問

    永楽通宝と寛永通宝の違いは?

    永楽通宝も寛永通宝も真ん中に穴が開いている穴銭(あなせん)に分類されるものであり、見た目はあまり変わりはありません。

    違いとしては、永楽通宝と寛永通宝は、造られた時代と場所が異なります。

    永楽通宝は、室町時代に中国明朝から輸入された貨幣です。

    一方で、寛永通宝は江戸時代に流通した貨幣で、国内で造られました。

    また、寛永通宝は、永楽通宝のように銅銭や金銭など材料が異なるものはありませんが、文字の形が異なるものや、裏面にも文字が書かれているものなど貨幣の種類が豊富なのが特徴です。

    貨幣の種類は、なんと200種類以上あるともいわれており、この種類によって価値が異なっていきます。

    永楽通宝はメルカリで売れる?

    永楽通宝は、メルカリに出品されていることがあります。

    実際に購入されている商品もあり、500円前後の安価で売れているものもあれば、鑑定書付きのものは8万円で売れているものもあります。

    銅銭の相場が10円〜1,000円程度と考えると、メルカリで売ることで相場よりも高く売れる可能性もあるでしょう。

    しかし、プロが鑑定したわけではなく言い値で取引されていることがほとんどのため、実際はもっと価値が高い場合もあれば、気付かずに偽物を売ってしまいトラブルになるケースも少なくありません。

    また、買い手側もネット上でアップロードされた画像を見て、本物か偽物かを見分ける必要があるためリスクが非常に高いといえます。

    適切な価値を知るためにも、古銭買取専門店を利用するのがおすすめです。

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